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補聴器はどう選べばいい?失敗しないために知っておきたい試聴・調整・耳鼻科との連携

はじめに

補聴器を購入しようと思ったとき、

「どのメーカーがいいの?」
「高い補聴器を買えばよく聞こえるの?」
「自分に合う補聴器はどうやって選べばいい?」

と迷う方は少なくありません。

補聴器は決して安い買い物ではありません。また、購入しただけですぐに思い通りに聞こえるようになるものでもありません。

大切なのは、補聴器そのものの性能だけではありません。
自分の聞こえ方や生活環境に合った補聴器を選び、試聴や調整を重ねながら、自分に合った聞こえ方をつくっていくこと が大切です。

この記事では、補聴器を選ぶ際に知っておきたい「試聴」「調整」「耳鼻科との連携」について、補聴器販売の現場から分かりやすく解説します。

2.補聴器選びは「本人が納得すること」が大切

家族が必要だと思っても、実際に使うのは本人

ご家族から、

「テレビの音が大きくなった」
“` 「何度呼んでも気づかない」
「会話が成り立たなくなってきた」 “`

などのご相談を受けることがあります。

ご家族としては「補聴器をつけてほしい」と考えるのは自然なことです。

しかし、実際に補聴器を毎日使うのはご本人です。

補聴器を使い続けるためには、
ご本人が「使ってみよう」と思えること が大切です。

そして、 「こういう場面で聞こえるようになりたい」 という具体的な目標を持つことも、補聴器を使い続けるうえで重要です。

家族の期待と本人の気持ち、両方を見る

補聴器店には、ご本人だけでなくご家族も一緒に来店されることがあります。

ご家族の「聞こえるようになってほしい」という期待は、補聴器選びを進めるうえで大切な要素です。

一方で、その期待だけで補聴器を選んでしまうと、実際に使うご本人が「必要だと思わない」「使いたくない」と感じてしまうことがあります。

だからこそ、ご家族の希望にも耳を傾けながら、最終的にはご本人が納得して使えるかどうかを確認することが重要です。

3.購入前の「試聴」が重要な理由

補聴器は生活の中で使ってみないと分からない

補聴器を試す場合、店頭で短時間装用するだけではなく、できれば自宅に持ち帰って実際の生活の中で使ってみることが大切です。

例えば、次のような場面で使ってみることで、店頭では分からなかったことが見えてきます。

  • 家族との会話
  • テレビ
  • 電話
  • 静かな部屋
  • 屋外
  • 買い物
  • 人が集まる場所

例えば、店頭では「よく聞こえる」と感じても、自宅ではテレビの音が聞き取りにくかったり、家族との会話では別の問題が見つかったりすることがあります。

だからこそ、実際に補聴器を使う場所で試してみることが、補聴器選びでは重要です。

試聴期間は「長ければいい」のではなく、必要な期間を確保する

補聴器の音質や操作に慣れるまで時間がかかる方もいます。

また、

  • 補聴器の効果を実感して納得するまで時間が必要
  • ご家族の都合で1~2週間ごとの来店が難しい
  • 実際の生活の中で十分に試す時間が必要

当店では通常1か月程度の試聴を想定しています。

ただし、必要な場合には 3か月程度まで試聴期間を延長することがあります。

試聴期間を長く設定すること自体が目的ではありません。

ご本人が補聴器の音質や操作に慣れ、実際の生活の中で効果を感じ、「これなら使っていけそう」と納得できることが大切です。

そのため、当店では一人ひとりの状況に合わせて、必要な時間をかけて試聴していただくことを大切にしています。

4.試聴した結果、「購入しない」という選択もあります

試聴=購入ではありません

補聴器を試したからといって、必ず購入しなければならないわけではありません。

当店では、試聴後に購入されない方も

1~2割程度 いらっしゃいます。

その理由はさまざまです。

  • 本人が補聴器の必要性を感じられなかった
  • 家族は必要だと思っていたが、本人はそう感じていなかった
  • 音は聞こえるようになったが、本人が求めていた「聞こえ」と違った
  • 片耳・両耳の選択が本人の希望と合わなかった
  • もう少し先に購入した方がよいと判断した

こうした結果も、補聴器選びでは決して珍しいことではありません。

「使い続けられる補聴器」を選ぶ

補聴器は、購入しても使わなくなってしまえば意味がありません。

補聴器店にとって大切なのは、単に購入していただくことではありません。

ご本人が納得し、長く使い続けられる補聴器を選ぶこと。 それが、補聴器選びで大切なことだと考えています。

ご家族の期待を背負って相談に来られるケースもあります。

しかし、ご本人の使う気持ちや「こう聞こえるようになりたい」という改善目標が十分でない場合には、無理に購入をおすすめしないこともあります。

「今は購入しない」という選択も含めて、ご本人が納得できる答えを一緒に考える。 それも、補聴器店の大切な役割の一つだと考えています。

5.耳鼻科との連携も補聴器選びでは重要です

補聴器店だけで判断しない

難聴の原因や耳の状態については、まず耳鼻科で診察を受けることが大切です。

そのうえで、医師の診断や指示を踏まえて補聴器を選定・調整していくことが、安心して補聴器を使用するための一つの方法です。

医師からの指示を受けて補聴器を選定・調整

当店では、耳鼻科の先生から紹介状や診療情報提供書などを通じてご指示をいただき、補聴器の選定・調整を行っています。

また、医師と直接相談しながら補聴器の相談を行う「補聴器外来」にも対応しています。

医師と直接相談しながら対応する

10病院以上 の耳鼻科で補聴器外来を行っています。

必要に応じて電話で直接内容を確認し合うなど、医師と補聴器店がそれぞれの専門性を生かして対応しています。

医師と補聴器店、それぞれの役割

医師は耳の状態や難聴について診断し、補聴器店はその情報をもとに補聴器の選定や調整、使用後のフォローを行います。

医師と補聴器店が、それぞれの専門性を生かして連携すること。

それによって、診察から補聴器の選定、調整、使用後のフォローまで、一人ひとりに合わせた対応につなげることができます。

補聴器を選ぶときには、補聴器そのものだけでなく、耳鼻科と連携しながら相談できる環境があるかという点も確認してみるとよいでしょう。

6.補聴器は「調整」が非常に重要です

最初から大きな音にすればいいわけではない

難聴の方が補聴器を初めて使用すると、これまで聞こえていなかった音まで聞こえるようになるため、

「音が大きい」 「うるさく感じる」 「今まで気にならなかった音が気になる」

と感じることがあります。

これは、耳だけではなく、脳が新しい音の環境に慣れていく必要があるためです。

いきなり必要な出力まで上げるのではなく、

ご本人が無理なく音に慣れていけるよう、段階的に出力を調整していきます。

一人ひとりに合わせて調整する

「この設定なら全員が快適」という調整はありません。

同じような聴力であっても、音の感じ方や生活環境、補聴器を使う場面は一人ひとり異なります。

そのため、ご本人がどのように感じているのか、どの場面で困っているのかを確認しながら、少しずつ調整を行います。

補聴器の「音を合わせる」のではなく、
その人の「聞こえ」に合わせて調整することが大切です。

7.「聞こえるようになった」を測定でも確認する

感覚だけに頼らない補聴器調整

補聴器の調整では、ご本人の「聞こえやすくなった」「まだ聞きにくい」という感覚が大切です。

しかし、それだけではなく、実際にどの程度補聴効果が得られているのかを測定して確認することも重要です。

当店では購入後、補聴器を装用した状態でさまざまな測定を行い、補聴効果を確認しています。

主な確認項目

補聴器をつけたとき・外したときの聴力差
補聴器装用時の補聴効果
通常の会話の聞き取り
小さな声の聞き取り

こうした測定結果を確認することで、補聴器によって実際にどの程度聞こえが改善されているのかを客観的に確認することができます。

「測定結果」だけでも、「本人の感覚」だけでもありません。

測定結果と実際の使用感、その両方を確認しながら調整する。

補聴器を使っていて気になることや聞き取りにくい場面があれば、その内容をお聞きしながら、測定結果と合わせて必要な調整を行います。

8.購入後4か月間、納得できるまで調整します

補聴器は購入した後からが本当のスタート

補聴器は、購入した時点ですべてが完成するものではありません。

実際に生活の中で使い始めると、それまで気づかなかった音の感じ方や、聞き取りにくい場面が見えてくることがあります。

当店では、補聴器をご購入いただいた後

4か月間 の調整を無料で行っています。

調整回数に制限はありません。

補聴器を使い始めてから、

「この音が気になる」
「家族との会話はもっと聞こえてほしい」
「テレビは聞きやすくなったけれど、外では聞きにくい」

など、新たな気づきが出てくることがあります。

そうした変化を確認しながら、必要に応じて調整を繰り返します。

一般的には、補聴器の音に十分慣れるまでには数か月かかることがあります。

だからこそ、その期間を利用して、少しずつ聞こえ方を整えていきます。

「もっと聞こえるようにしてほしい」というご希望だけでなく、「音が大きくて疲れる」「この場面では聞きにくい」といった声も含めて、ご本人の感じ方を確認しながら調整していくことが大切です。

ご本人が納得できる聞こえ方を、一緒につくっていく。 そのために、購入後の4か月間を有効に使って調整を行っています。

9.なぜ「売り急がない」のか

補聴器は、急いで購入するものではありません

補聴器店側が売り急いでしまうと、お客様は意外と敏感に、

「売り込まれている」
“` 「早く買ってほしいと思っている」 “`

と感じるものです。

そのような状態で購入しても、ご本人が納得していなければ、結果として使わなくなってしまう可能性があります。

だからこそ、当店では購入を急がず、次のような順番を大切にしています。

試してみる
生活の中で使ってみる
効果や問題点を確認する
必要な調整を行う
本人が納得する
購入する

「購入してもらうこと」より「使い続けてもらうこと」

補聴器は購入後も長く使っていただくものです。

だからこそ、販売時の満足だけを考えるのではなく、実際に使い始めてからも「この補聴器を選んでよかった」と思っていただけることが大切です。

「売る」ことを急ぐのではなく、
「使い続けられる補聴器」を一緒に探す。

10.失敗しないために、補聴器店を選ぶときの5つのポイント

補聴器は、購入して終わりではありません。

購入前の相談から試聴、調整、購入後のフォローまで、どのように対応してくれるお店なのかも、補聴器選びでは大切なポイントです。

01 購入前に十分試聴できるか

店頭だけでなく、自宅や実際の生活環境で試せるかを確認しましょう。

02 本人の希望を聞いてくれるか

家族の希望だけでなく、ご本人がどのように聞こえるようになりたいのかを確認してくれるかが重要です。

03 耳鼻科と連携しているか

必要に応じて医師と情報を共有しながら対応できる体制があるか確認しましょう。

04 補聴効果を測定して確認しているか

「聞こえるようになった」という感覚だけでなく、測定によって補聴効果を確認しているかも大切です。

05 購入後も継続して調整してくれるか

購入して終わりではなく、音に慣れるまで継続して調整・相談できるかを確認しましょう。

補聴器店選びで大切なのは

「何を買うか」だけでなく、
「誰と、どう選ぶか」

まとめ

補聴器選びで大切なのは、単純に「一番高い補聴器」や「人気のメーカー」を選ぶことではありません。

自分の聞こえ方や生活に合った補聴器を選び、
実際に試して、必要な調整を重ねながら、
自分が納得できる聞こえ方をつくっていくこと。

そして、その過程を支えてくれる補聴器店を選ぶことが重要です。

補聴器は「買ったら終わり」ではありません。

補聴器選びにおける

本当のゴールとは?

ご本人が「これなら使っていけそう」と思える補聴器に出会い、
長く使い続けられることではないでしょうか。

なかだて補聴器センターでは

当店では、耳鼻科の先生方との連携を大切にしながら、一人ひとりの聞こえ方や生活環境に合わせた補聴器選びをお手伝いしています。

購入前の試聴から、購入後の測定・調整まで、焦らず納得していただけるようにサポートしています。

「補聴器を試してみたいけれど、
まだ購入するか分からない」

という段階でも、お気軽にご相談ください。


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