耳型実習の指導員を担当しました
2023年8月8日から9日の2日間、都立産業貿易センター浜松町館にて『令和5年度 認定補聴器技能者第Ⅲ期養成過程』の耳型採型の実習実習指導員を行ってきました。

この実習の参加者は将来『認定補聴器技能者』の資格を取得するために日々研鑽に励む方々で、第3期ということは3年目の取り組みとなるわけです。
6名から10名ごとに班分けされ最終の「Oグループ」を担当。2日間に渡り午前と午後で受講者は入れ替わるので、全体では500名を超える参加者ということになります。私が受講生だった20年前とは雰囲気、指導方法も変わっており、実際の耳での実技は行わずダミーを使用しての指導方法となっておりました。

生徒の皆さんはスライドとビデオで概要説明と耳型採型における注意点・禁忌事項等を学んだ後にいざ実習となります。前半30分で基本動作確認を行い、休憩を挟み後半90分で実技チェックを行います。
前半の説明は時間も少ないため多く伝えることが難しく、型取りも1個採取して終了していく感じでしたが、後半は一人10分程度実技指導することはできましたが、後10分ぐらいあれば他に伝えたいことも出来たのかなと思い、初日の反省を2日目で生かせた気もいたします。
耳型採型は事前確認と安全確保が大変重要です。仕上がりをきれいにすることは回数をこなせば皆なんとかなりますが、車の事故と同じように慣れてきた時や注意の欠落が重大なミスを起こす危険性が高まります。
それぞれの会社に戻ってからも型取りの練習とスムーズな説明ができるようにトレーニングに励んで、優秀な認定補聴器技能者になってもらいたいと考えた講習会でした。
(文:宮崎太郎)